こんにちは、のっぽです!
物が捨てられない人っていますよね。
佐賀にある父の実家に帰省したら家の中が物で溢れていて、「やべぇ・・・」と思ったことがあります。
とはいえ、自分の家ではないのでとやかくは言いませんでしたが、この家に泊まりたくないって思ってしまいました。
どうしてそこまで物を溜め込んでしまう人がいるのか?
私は汚部屋になるほど物を捨てられない性格ではありませんが、断捨離をしていた時どうしても勿体ない精神だったりで捨てられない物が出てきて、そのまま残したことがあります。
それは本当に大事だったからでは?と自分でも思っていましたが、再度断捨離した時に残した物の中からさらに捨てる物がモリモリ出てきました。
つまり、いらないはずの物を残してしまっていたということです。
捨てられない人というのは私のその状況のパワーアップバージョンだとしたら私にもその心が理解出来るかもしれない。
そこで物に対する自分の気持ちを再度深く考えてみました。
Contents
捨てられないのは思い出の詰まった物・それは楽しかった日々の証
私は断捨離しましたが、実はまだまだ出来てないなと思う面があります。そこに引っかかるのは今後使う予定もないのに捨てられない物。
そういうのは大抵思い出の品です。思い出の詰まった大切なもの。
それならば無理して捨てなくても良いのでは?となりますが、もしその思い出の品が大量にあったとしたら・・・・?
人が物を溜め込んでしまい使うこともないのに捨てられないのは、ただ片付けが苦手だからとか面倒臭がりだとか、そういう理由もあるかもしれませんが、もっともっと心の奥の方に原因があるのではないでしょうか。
私が未だに捨てられていないものは、
・学生時代に友人と授業中にやりとりしたノートの切れ端のミニレター
・兄とお小遣いを出しあって買ったスーファミソフト
・バイトでもらった給料が入ってた封筒
・昔趣味で描いてた漫画の原稿
・人からもらった贈り物
・旅行先やライブなどで買ったその場限定の記念品
・その他、手限定グッズ
等々……。
結構残ってるんですよね、断捨離って重ねることでどんどん大切な物だけが残るように凝縮されていくものなんだなぁと改めて思います。
で、どうしてそういうものを残したのか、捨てられないのか?という心理に迫ります。
過去の思い出の品って、その当時の環境とか自分の状況とかを思い出しますよね、昔は良かったなぁ~って。
その「昔は良かったなぁ~」、これが原因です。
今の現状と比べると、どうしても昔の方が良いように見えます。まあ実際子供の頃とか生活や仕事のことで悩んだりなんてことしませんしね。
それに加えて過去って美化されていくものなので、戻りたいけど戻れない、憧れような感情を抱いてしまいます。
そうなると生まれてくるのが”過去への執着”です。
なぜ執着してしまうのか?
例えば私の場合、友人からのミニレターは高校生時代のものです。
高校生活は非常に楽しいものでした、趣味を同じくする友人達が多くて毎日が楽しかった。
その楽しかった日々はもう戻りません。今は楽しい毎日が一変し、仕事の疲労と老化による体力の衰え、遊ぶ時間すらほとんど取れないし、あったとしてもなかなか体が動かない。
でも楽しい過去があった、嬉しい日々があった。
思い出の品は、その証拠として残してしまうのです。
それは誰に証明するものでもないし、事実確認されるわけでもない。
あなたに本当にそんな過去があったの?なんて、聞かれることなんてないのに。
過去の栄光への執着が、捨てられない心を生む
給料袋もそう、バイトで頑張った証。
お小遣いを出しあって買ったゲームもそう、兄と志を一つにした証。
記念品や限定グッズも、自分が旅行に行った証。楽しいライブに参加した証。
この証に込められてる想い。それは誰かに自分を評価してもらいたい、認めてもらいたいという承認欲求から来ているんじゃないかなと思います。
捨てられないもの、大切なものを誰に見せるでもなく自慢に思っていて、それに対する評価を求めているのかもしれません。
今の現状は幸せとはいえない。でも嬉しいこと、頑張ったことの証がある。
それを心の拠り所にし、それに依存してしまい、自分の心を支配されている状態になると物を捨てられない病気になるんじゃないでしょうか。
言ってみれば過去の栄光にすがっているということです。
物に執着して捨てられない人は、過去に執着しているのです。
空っぽの心を埋めてくれるのは物
汚部屋とか汚屋敷とか、聞いたことた見たことがあるかもしれませんが、物を捨てられない人はとことん捨てることができません。溜め込んでしまうのです。
満たされない心を物を溜めることで一時しのぎの満足を得て、そしてまた空っぽになった心を埋めるために物を溜める。
物に異常に執着し、物に支配され、家族や周りの人が見るに見かねて物を捨てようとすると怒り狂う。
本人にとっては物の一つ一つが自分の一部であり自慢であり、栄光のようなものだとすれば、それを勝手に捨てられたらそら怒るでしょうね。
周りから見たらゴミにしか見えない物でも、彼らにはとっても大切なものなのです。
ただ、そこまで行くと完全に心の病気です。精神科の先生やプロにお任せするしかありません。
例え無理やりゴミを撤去してキレイにした所で根っこの方が治っていなければ、また同じ実をつけます。
物を捨てられない人にかけるべき言葉
もし、自分の兄弟や旦那さん、または奥さん、片付けができなくて物が捨てられない性格で困っているのであれば、「いいかげん片付けて」とか「どうしてゴミみたいなの残してるの」なんて言うのはNGです。
何故なら空っぽの心の拠り所がその物達かもしれません。それを捨てろということは身ぐるみを剥がされるようなもの、折角固めた防具をひっぺがされて防御力0になるようなものです。
先に告げたように、過去の栄光に執着している状態なのであれば、「片付けて」や「捨てなさい」などの言葉はまったく響きません。
そうではなくて、普段の生活の中で相手の心が満たされるように寄り添うことが大切なのではないでしょうか。
過去の方ばっか向いてる心が現在を向くように、今のありのままの姿を認めてあげることです。
兄弟であれば飲み屋に誘って思い出話しに花を咲かせたり、旦那さんであれば「いつもお仕事お疲れ様」と、労うようにしたり、奥さんであれば美味しい所に食事に誘ったりデートに誘ったり、たまにケーキを買って帰ったり。
現在でも楽しいこと、嬉しいことが十分にあるんだと分かれば、次第に過去への執着も薄れていくのではないでしょうか。
何かお願いをする時には感謝から入るのが効果的ですから、まずは「ありがとう」という気持ちを伝え、相手が望むものを与えることが大事ですよ。
物を捨てられない人は心の病気が原因かも・まとめ
物を捨てられないのは勿体ない精神が一番強いかもしれませんね。物も大事にするということは思い出も大事にしているのです。
ただ思い出というのはそもそも形のないものです。思い出の詰まった物はありますが、それがなくなった所で心の中の思い出まで消えるわけではありません。
それでも手に触れることの出来る証として残しておきたい、その気持ちは十分に分かります。
だから大切な思い出の品は残しておいても全然良いのです。無理して捨てることはありません。
ただ、それも厳選した方が良いです。思い出を抱え過ぎると動きづらくなります。知らない間に物に支配されてしまいますから。
それをどんどんこじらせていくと物を捨てられない病気になっていくのだと思います。
もし、あなたが自分の周り見渡して、物が多い、散らかっていると感じるのであればまだまだ改善の余地はあります。
過去の栄光や頑張った証に執着していることに気付いたのであれば、ちゃんと”今”にフォーカスするようにしましょう。
そして「今の自分の必要な物は何か?」という意識を元に断捨離をすると、過去の物への執着から抜け出して自由になれるのではないでしょうか。
大事なのは今、思い出の品がなくなってもその時の自分の想いが消えるわけではないですからね。
あ、でも形見の品とかはちゃんと大事にしましょうね!(当たり前だ)
ではでは、本日はこの辺で、是非またよろしゅうに*